昨日(4日)はお客様をご案内して山中湖へランタサルミの完成直前の現場見学に行ってきました。
連休中でしたが渋滞もなくスイスイと早めに到着したので久しぶりに大きい富士山を眺めてきました
見学した現場はランタサルミのフリープランで(有)GA WORKS 施工物件です。
デッキの上にスクリーンシェードがあります。全体的にスクリーン(網戸)で覆われているので夏のデッキでくつろぐときにハチ・アブ・蚊などの虫に悩まされること無く快適に過ごすことが出来ます。
傾斜を利用してデッキの下には駐車スペースを設けていました。土地を見ながら計画するフリープランのなせる技です。
木立の中の大きな窓が印象的でした。外観色も美しく、こちらは窓の格子(標準仕様)を取り付けてないので開放感がありました。
外観です。
大きな窓にフルスクリーンのデッキ、暖房は薪ストーブと地中蓄熱方式のサーマスラブを採用していました。
屋根の通気も野地板の外側で通気する方法がとられていました。
丁寧に施工された美しく進化し、チャレンジするログハウスです。
完成前でまだサーマスラブの電源を入れてないので外気温に比べて室温は低く感じました。
外気温が23℃でおそらくスラブ温度は14℃くらいだと思います。
室温はスラブ温度の影響を受けています。
逆に外気温が30℃を超えると室内は涼しく感じられると思いますが、年間を通して10℃から20℃くらいで安定しているスラブの温度を考えると春と秋の外気温が25℃くらいの時期の使い方が快適な暮らしのポイントになりそうです。
(スラブ温度と室温についてはこちらで少し書いています。)
現場見学を終え、お客様と別れてから帰り道に忍野八海へ寄り道をしました。
富士山の湧水で有名な忍野八海の古民家が民俗資料館として公開されていたので見学していると・・
この雰囲気?何かに似てる・・
と思ったら先ほど見学したログハウス(上の写真)でした。
資料には18世紀の建物と書かれていました。
築200年以上!
外観迫力はこっちのほうが凄いですが、上の写真と比較すると性能や技術の向上で住居のデザインがシャープになっているのが良くわかります。
ログハウスは新しい素材を利用しながらも自然の恵みをふんだんに利用している点など住居の思想もしっかりと受け継ぎ、住み心地を向上させているんだなと感じました。
そういえば、先日電気屋さんとの話の中で
「古民家に住んでいた人が暖かい家に住みたいとハウスメーカーでモデル住宅を建てたら今度は暑すぎてまだ4月なのにエアコンを入れてくれって言われたよ」 という話を思い出しました。
古民家では夏が暑いなんて事はなかったそうです。
昨今の省エネ住宅を象徴しているかもしれないシニカルな省エネ住宅のお話です。
昔の家作りは夏を主としてその土地の環境や風通しを読み解きながら作られていましたが圧倒的な断熱性能に頼った冷暖房機ありきのモデル住宅移設方式で快適さを得るにはエアコンに頼らざるを得ないですね。
あらためて夏涼しく、冬暖かいログハウス・木の家の快適さについて思いをめぐらせる山中湖現場見学のお話でした。