自然素材の家

在来工法でつくる自然素材の家

自然素材で家をつくるということはただ単に自然素材が使われた家ではなく、自然の恵みを理解し利用することで、自然が持っている力を安全で快適な住まいへ利用してゆくことだと考えています。
素材の持つ力や太陽・風・土地・緑の力を理解し利用することで、何世代もの間、自然から安全と快適さを受け取ることができます。

自然素材の家

自然素材を使用し採光と換気計画により建てられた住宅は太陽の光と風をうまく住宅に取り込むことで光熱費を節約します。
たとえば朝日をさえぎるものがない場所に東側に大きな開口部を設けると夏の朝日は部屋の隅々まで入り込んでしまい室温をあげてしまいます。
また西の日の入りが早い場所で西側の開口が小さければ夕方には室内が暗くなり照明を使用する時間が長くなります。
建築地の自然を理解し、きちんとした採光・換気計画をすれば、耐用年数の間中自然の恵みを受け取ることが出来るので気づかないうちに光熱費に大きな差が生まれます。 新建材と設備機器の力で快適さを売り込むモデルハウスをそのままの形で建築地に運び込み、空調で室内を快適にすると気づかないうちに必要以上のエネルギーを消費し、その結果として不要な有害物質を排出することになります。

自然素材の家は体に優しい

自然素材は素材自体に吸湿効果があるため室内の湿度を調整してくれます。
木の床は心地よいクッション性があるため足にやさしく、香りや成分は気持ちをやわらげてくれます。

自然素材の家は土に還ります

圧倒的な断熱材や新建材の力で強く造られた住宅と言えども寿命はあります。
そのような住宅から出る将来のゴミのことを考えると出来るだけ再生可能な材料や自然に還る材料を選択してゆくことで次の世代が受け取る住宅の廃棄物の負担を少なくすることが出来ます。

自然素材の家は循環します

木材を使用してつくられた住宅は大切に使えばその寿命を終えるころに次の木が育ち、新たに材木として利用できます。この循環は今日まで受け継がれてきたので、これからもしっかりと建てる職人と大切に使う住人と森を守る林業家とで守っていかなければなりません。