7月20日の海の日にとても嬉しいことがありました。
実はその前の週の日曜日から数えて8日間、うちの犬のロコちゃん(15歳)が行方不明だったのです。
12日の朝の散歩の時にリードから離れていなくなってしまい、その日一日帰ることなく翌朝を迎えたのですがやはり帰ってこない。
このあたりは熟知しているはずの犬が帰ってこない? 歳をとってわからなくなっちゃった?
行方不明の翌日までは余裕があったのですがそれ以降は心配で毎朝早起きしてはもう一匹のグーちゃんことグッデイ(4歳)と一緒に森の中の道なき道をぐるぐると探し回っていました。
歳もとっているし、雨も降るし、日にちは過ぎるし・・・・しかも誰も見かけていないのです。
日に日に希望は失望へ・・
「こりゃもうだめかも」とも思いましたが「まだ出来ることはある!」と思い木曜日に希望を託して「この犬を探しています」の張り紙をしてみました。
正直に言って「これがロコのためにしてあげる最後のことかな」と思いながら張り紙作りをしました。
その後も川の中に落ちて上がれないかもと思っては川の中を歩いて探すのですが見つからず、「白い犬を見かけた」との連絡も違う犬でした。
とうとう一週間が過ぎようとしたとき進学先から次男がひょっこり帰ってきてロコを探してくれるというのです。
そうは言っても一週間は難しいだろうと思いましたがせめてお別れだけでもできればとの思いで探しました。
そうして迎えた20日の海の日、うちの家内が泣きながら「12日の日に水路に落ちてたって電話があって、今もSさんという人が預かってくれてるらしい」との電話です。
私はその電話をてっきりいなくなった翌日に水路で死んでいたのを拾い上げてそのまま預かってくれているのだと勘違いしてしまい電話を受けてすぐに現場からうちに戻りました。
帰りの道すがら「これでロコとお別れができるな」とありがたく思ったり、ロコに申し訳なかったりでしたがうちに戻って「なんかくるむものを持ってかなきゃ」と家内に言うと「えっ、生きてるんだよ。お父さん勘違いしてない?」
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そりゃもう 「えーっ!うそー!生きてるっ!?やったー!」って感じです。
事情をよく聞くと 下に住んでいるKさんが散歩の途中で水路に落ちた犬を見つけて上げようとしたけど上がらず困っていたら通りがかりの男の人が助けてくれたとのことでそのままKさんの友人が預かってくれてるということでした。
その日も偶然張り紙がKさんの目にとまり連絡をくれたのでした。
Kさんの2度の偶然がロコを連れて帰ってくれたのです。
息子と一緒に生きてるロコのお迎えです。
生還したロコちゃんです。
お迎えに行ったときのロコは別人(犬)のように目がうつろで放心状態でしたが間違いなく生きてるロコちゃんでした。
その後はグーと散歩に行ったりしているうちに日に日に元気を取り戻しています。
2度の偶然が重なり助けてくれたKさんも「この子は運が強いんだ、2度とも本当に偶然だ」といってました。
もともとガリガリの捨て犬で土を食べながら生き延びていたので生きる力も強いのでしょう。
先週あれだけ小屋を覗きに行ってもいなかったロコが「今日は何回覗いてもいるね」と家内と二人で笑っています。
ちなみに
うちのグーちゃんも紹介しておきます。
ロコの捜索では「ボクは知っている!」とばかりにすごい勢いで藪の中を引っ張って連れて行ってくれた場所はロコの救出された水路のそばでした。
犬ってやっぱりすごいですね、見直しました。
ロコが帰ってきたとき、彼もめちゃくちゃ嬉しそうで家族で大笑いでした。
カエルストラップを家内にもらったその日に息子が突然帰ってきて、その翌日にはロコまで帰ってきた忘れることができない2009年7月20日の嬉しい出来事でした。