住み心地2

北杜市大泉町で、この冬に完成した、ランタサルミログハウスにお住いのH様ファミリーの2人の息子さんから、嬉しいお手紙をいただいたので、「住み心地」についての返信シリーズの2通目です。

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「きらさんへ」と書かれたお手紙には子供たちなりに、半年間、暮らして感じた住み心地の良さを書いてくれていました。

 

 

 

今日は、その中でも「窓が大きいので朝は電気も使わなくてエコです」 と、

いいところに気がついてくれたので、エコについてお話しますね。

いつも、カッコよくて、居心地良くて、光熱費の少ない住まいを目指しているので、

「エコです」なんて書いてもらうと、とても嬉しいです。

 

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 ランタサルミは2階をログ積みしないことが多いので、設計の自由度が高く、窓の取り方やデザインの制限が少ないんですね。

 見るからに楽しそうな、明るいロフト空間です。

確かに、日中は電気のいらない暮らしです。

 

 

 

 

 1階の窓も大型の木製引き戸が採用されています。

こちらの引き戸は「ヘーベシーベ」という難しい名前のドイツの特殊なレールを採用しています。 

 

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 右側に見える大型レバーの操作で、引き戸にもかかわらず、レール部分に隙間ができにくい構造になっています。

簡単に言うと、閉まってる時には、戸車が建具内に格納されて、ドアが敷居にぴったりくっつき、動かす時に戸車が建具を持ち上げるので、軽い力で動かすことができます。

 

 

 

日本やアメリカのサッシで見かける、モヘア状の 防風素材を敷居部分に入れる必要が無いので、動かす時は、大型の木製建具が驚くほどスムーズに動きます。 

 

目指すところは、カッコよくて、居心地良くて、光熱費の少ない住まいなので、 

コンパクトなログハウスだからと言って、ありきたりのものを作らないのは、引き戸の戸車の中だけでなく、屋根や壁の中でも同じです。

断熱仕様はウレタンの吹付けを行い、屋根も壁も外通気を行うことで、壁の中での結露防止に努めています。

 

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 建物の大きさに関わらず、手ぬかりなく作業を行います。 

 目指すところは、心地よい暮らしです。

 

 

 

 

 

 

 

 

住み心地がいいと感じてくれているのは、見える部分と見えない部分がしっかりと力を合わせて働いてくれているからですね。

 

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と、いうわけで、ランタサルミは、カッコよくて、居心地良くて、エネルギー消費の少ない住宅を目指しているわけですが、今日はエネルギー消費についての実績データを報告させていただきます。

 

H様のログハウスと同じ、八ヶ岳南麓、北杜市大泉町でランタサルミログハウスにお住いのT様のお宅の、太陽光発電による、一年間のデータが出てきました。

 

 

 2年前に完成した「キルカス」というモデルです。

 

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まずは、「カッコいい」ですね。

 2階をログ積みしないので、外観上もすっきりと洗練されて、気密や断熱性も確保できます。

  

 

 

 

 

 次は木に囲まれた、「居心地いい」空間です。

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一年間を通して室温の変化は、心地よい春の気温から+-5℃程度の暮らしです。

森の中にいるような休息感を味わっていただきたいと思います。

 

 

  

 

 

 

最後はエコについてですが、1年前に4.56kwの太陽光発電を設置してちょうど一年が経過したので、おことわりして、実績報告をさせていただきます。

T様のお宅はリタイヤ後の夫婦お二人の生活で、オール電化の設備にして、補助暖房に薪ストーブを入れてます。

 

なんと、一年間の電気代、約129.000円に対して、売電(発電)金額が約214.000円でした。

つまり目指していたゼロエネルギー住宅をはるかに超えて、ゼロどころか年間で85.000円くらいのプラスになっています。(129.000円の電気代も驚きですが)

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 補助暖房として使用する薪ストーブの薪代は一冬で1万5千円くらいかかるそうです。

薪ストーブを楽しみながら使用しても、余裕のゼロエネルギー住宅です。

 

 この実績は、厳しい環境下で常に住み心地の良い家を目指してチャレンジをしてきた私たちにとっては、とても嬉しい実績数字です。 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本でも有数の寒暖の差(-15℃~35℃)の地域で、

室内は1年を通して18℃~28℃に保たれた暮らしです。 

おそらく、この住み心地でのゼロエネ・プラスエネのログハウスって、日本では初めてではないでしょうか?

 

 

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 この暑い夏をエアコンを使わずに快適に過ごせる、木の力って本当にすごいですね。

 

ログハウスの専門家の中からは、

「ログハウスはやりすぎないほうがいいですよ」

という、まことしやかな言葉も聞かれますが、私は丁寧にやればやるほど、人間にとって心地よい木の特性が出てくると感じています。

 

 

 

 

 

 

 

 というわけで、

カッコいいだけでなく!

居心地がいいだけでもなく!!

もちろん、エネルギー性能だけを特視したわけでもない!!!

私たちの目指す、理想の住まい。

それが、木で出来ちゃうところが、やっぱりカッコいい!と思う、

ランタサルミログハウスの実績データのご紹介でした。

 

住宅の性能が上がれば、電力消費もおさえられるので、自然に不要な電力供給設備は無くなっていきますね。

「エコです」と感じてくれた二人が、長く暮らしたその先には、

たくさんの人が、同じように気持ちの良い家に暮らして、ゆっくりと家族で休息感を味わえるといいですね。 

 

追伸

T様のお宅はランタサルミログハウスのホームページの「今月の1棟 2013 8月」 でも詳しく紹介されています。