昨日は白州町にあるコンクリートの製造工場の見学に行ってきました。
住宅では基礎工事の時のミキサー車がおなじみですが、ミキサー車の中身、生コンクリートの工場です。
今回の見学の目的は、生コンクリートに含まれる材料の産地の確認と、そのついでに製造工程も見せてもらいました。
生コンクリートの中に含まれる主な材料は砂、砕石、セメント、水です。
まずは砂と砕石置き場を見せてもらいました。
砂です。
こちらでは砕石をさらに細かく砂状にした砕砂という砂を使用しています。
続いては砕石。
砂も砕石もお隣の長野県富士見町釜無産だそうです。
白州町は山梨と長野の県境にあるので富士見町はお隣です。
続きましてはセメントです。
セメントは新潟の糸魚川のセメントを使用しているそうです。
用途に応じて種類の違うセメントを使用するため3本の保管庫がありました。
奥の方にある砂、砕石は銀色の筒の中のベルトコンベアで運ばれ、セメントは圧送されてプラント内へ運ばれます。
プラント内へ運ばれたそれぞれの材料はコンピュータで管理されて規定の水量で混ぜあわされます。
水はもちろん名水百選・白州町の地下水を使用しています。
そうして出来上がった生コンクリートはミキサー車へ積み込まれます。
生コンクリートは文字通り「生もの」で出荷から打設完了まで1時間以内を目安としています。
実際にコンクリートを打設して感じられるプラントによる製品のムラも生ものならではと言えるかもしれませんが、安定した材料を供給してくれるプラントが必要です。
ちなみにうちで施工エリアを北杜市・八ヶ岳エリアを中心に1時間圏内から広げないのは重要視している基礎工事と生コンクリートの品質を確保するのが主な理由です。
最後に、こうして出荷された生コンクリートが実際に注文通りの強度が出ているかどうかを出荷したコンクリートでテストピースを作って試験を行います。
と、ここまでが生コンクリート製造工場の主な流れです。
今回の見学の主な目的である材料の産地の確認と工場見学をさせていただきました。
産地についても実は放射能の問題などもありましたので念のためにと伺ったのですが、工場の方ではすでに放射能の測定検査が行われていました。
前述の砂、砕石、完成品の3種類で検査を行い、ほぼ大気と同じ数値が得られたということでした。
私たち施工者は、製品自体の管理までは出来ないので安心して頼めるところにお願いするしかないのですが、こういった品質管理をしてくれているプラントがあることはありがたいと思います。
施主さんも含めて皆で苦労しながら進める建築ですから間違いのないものにしていかなければなりません。
快く見学にご協力をいただきました炭平興産株式会社白州工場様、ありがとうございました。
コンクリート工場見学のお話でした。