薪ストーブの施工例をご紹介します。
今回ご紹介する薪ストーブはどれも北米出身でそれぞれに独自の方法で薪の持っているエネルギーを効率よく熱エネルギーに変える能力を持っています。
その能力のひとつは、一般的に薪ストーブというと「薪を燃やす」というイメージをお持ちだと思いますが今回ご紹介するストーブたちは薪を燃やしたときに出る「煙を燃やす」という能力を持っている優れものたちなのです。
それぞれに薪を燃やすための燃焼室と煙の中に残っている成分を燃やすための2次燃焼室という部屋を持っています。
煙突からモクモクと煙があがっているのが暖炉のイメージですがその煙の分だけ貴重な薪資源を無駄にしていたということです。
北杜市大泉町M邸バーモントキャスティング 「レゾリュート アクレイム」
標高1000mの八ヶ岳で30畳の吹き抜けとロフトを暖めています。お部屋が大きいので能力的には補助暖房といったほうがよいかもしれません。片開きのドアが特徴で炎が良く見えて楽しめます。薪の補給は上からも出来るので火の粉が飛ぶこともなく女性でも安心して使えます。デザイン的にも美しいモデルですね。
こちらのストーブには暖かい思い出がいっぱいです。 おいしいお茶をいただきながら笑ったり泣いたり・・とても大事にしていただき、たくさんのお話をしました。
それはともかくこちらのストーブ廻りのレイアウトは美しい!でしょ 撮影用に飾り付けた?
いやいやこれは普段のひとコマ。その名の通りに 「アクレイム」 「賞賛」を贈らせていただきます。
長野県諏訪郡富士見町 K邸 バーモントキャスティング 「アンコール エヴァーバーン」
八ヶ岳高原のログハウスで24畳のLDKと2階を暖めています。能力的には主暖房として十分な能力があります。先代「アンコール」から*キャタリティックコンバスター「触媒」をはずしたモデルです。
ランタサルミ ウインターキャンペーンでの薪ストーブプレゼント企画をバージョンアップされたK様はアンコールの非触媒方式を選択されました。それは仕事がら針葉樹を燃すことが多くなるだろうという理由での選択でした。
ちなみにこのレンガはK様の力作です。失礼、K様ご夫妻の力作です(笑) かっこいいですね、やはり薪ストーブとレンガは良く似合います。
ログハウスの気密・断熱性や蓄熱性との相乗効果もありこれ一台で余裕の暖房能力です。
これからもご家族の歴史とともにいつまでも暖め続けてくれるのでしょう。
北杜市白州町 O邸 ダッチウエスト 「セコイア」
白州町のO様宅の薪ストーブはダッチウエストの「セコイア」です。なんと40畳のリビングに吹き抜け付のお部屋を暖めています。こちらは*キャタリティックコンバスター(触媒)付のモデルになります。一枚ガラスで炎もよく見え薪を横からも入れることが出来るので安全に長い薪を入れることが出来ます。
これで40畳のLDKを暖めることが出来るかな? と少し不安でしたがすごい暖房能力をもっています。
建物の南面にサッシが多いので冬場に光がよく入り、その余熱もあるのでしょうがそれにしても隅々まで暖かさがよく届いています。
ペットのワンちゃんも「2次燃焼が始まるとストーブのそばで眠ってしまう」のだそうです。動物は家の中で一番気持ちのいいところにいつもいますよね。
うちのネコも同じです。
北杜市小淵沢町O邸 バーモントキャスティング 「アスペン」
小淵沢のO様のお宅はこの「アスペン」で12.5畳のLDKとつながりのある6畳の和室を暖めています。キッチンと並んで配置していますので暖房とともに調理器としても活躍しています。小さい割には暖房能力があり、炎がよく見えて天板が広いので使い安くなっています。
完成してから7年が経ちましたが冬になると大活躍しているバーモントのアスペンです。
八ヶ岳での別荘建築の計画中は「冬が心配なの・・」と言っていた奥様も今では「冬がいいのよね」とすっかり変わってしまうほどに活躍している小さなストーブです。
アスペンが調度良いくらいの間取りが暮らしやすいかも、と思ったり します。
今回ご紹介しましたどのお客様もそうなのですが、薪ストーブは薪の準備の大変さにもかかわらず設置後の満足度がとても高い暖房機です。それは薪ストーブがただ単にお部屋を暖めるだけの暖房機と違い、それぞれのご家族の「暮らし」を暖めてくれているからではないかと思います。
皆様 暖かいばかりではない冬をお過ごしのようです。
薪ストーブのご紹介でした。 薪ストーブ選びの参考になれば幸いです。
*キャタリティックコンバスター(触媒)について キャタリティックコンバスターとは未燃焼ガスを容易に再燃焼できるように2次燃焼室に設けられる触媒(蜂の巣状の小さな部品) 定期的なメンテナンスと交換が必要。