以前のブログでご紹介しておりました白州町のK様のログハウスでの薪ストーブ入れ替え工事が完了しました。
以前のブログはこちらです。
選択されたストーブは北欧デンマークのSCAN製 CI-10というモデルでSCANのCIシリーズの中では最も大型のストーブです。
まずは古いストーブを取り外して外部二重煙突を掃除します。
煙突を掃除して、雨漏りしないようにコーキングをしてから耐熱スプレーでの再塗装をします。
煙突がきれいになったらいよいよストーブ搬入です。
作業は順調に進み、夕方には火入れ式となりました。
白州でも急に朝方冷え込み、少し肌寒い一日だったので試運転にはちょうど良かったです。
SCAN CI-10の特徴は50CMの薪も投入できる余裕のサイズとたっぷりと炎が楽しめるガラス面の広さです。
薪の状態や炉内の温度で刻々と変わっていく炎を楽しむことができます。
冬の長い北欧では眺める炎を美しく見せることも薪ストーブに求められる大切な要素なのでしょう。
もう一つの特徴は大型ストーブでありながら奥行きの薄いデザインなので省スペースで設置することができます。
さらに底面・側面・背面とヒートシールド構造になっているので壁面からの離隔距離も少ないためリビングへ出っ張りすぎない感じも良いかと思います。
省スペースで控え目でありながらしっかりと存在感があるところが北欧のデザインって感じですね。
ただ、大型の一枚扉なので薪を足すときなど開口部が大きく、使い方に注意が必要かと思います。
こちらの炉台は広くて床との間に立ち上がりがありますが、炉台を少し広めに作っておくと薪がこぼれても安心だと思いました。
性能的には対流式ストーブの特徴か、暖かさの広がりが早く感じられました。
以前のモルソーの小型ストーブと前面の出幅はほとんど変わらない大型ストーブです。
と、試運転であることを忘れて炎をながめておりますと工事中から気になり、お願いをしておりました(超)高級オーディオから音を出していただくことに。。。
夕暮れ時にログハウスの木に囲まれた空間で揺らめく炎をながめながら上質な音楽を聴けるというのは・・・まぁ、ここから先はつたない言葉よりもご想像にお任せします。
と、いいつつも。
いくつか聞かせていただいたアルバムの中ですごく気に入ったのがあったのでご紹介しますね。
私は知らなかったのですが有名なアルバムみたいです。
ヒリアード アンサンブルの「モリムール」というアルバムです。
The Hilliard Ensemble 「Morimur」
バッハの曲にヒリアード・アンサンブル4人のコーラスとクリストフ・ポッペンという方のバイオリンです。
グレゴリオ聖歌とバッハが混ざったような曲調に独特の浮遊感のある歌声を聞きながら炎をながめていますと危うく「召されて」しまいそうでした(笑)
と、いうわけで工事も無事に完了し、思わず時間を忘れてしまいそうなほどに美しい音楽と薪ストーブの炎に包まれた素敵な時間を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。
暑かった夏も終わり、いよいよ薪ストーブに抱擁したくなる季節がやってきますね。
一つの季節が終わると次の季節の訪れが楽しみな白州の森での薪ストーブの入れ替え工事のご紹介でした。