合併浄化槽と補助金について

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現在工事中の「白州の家」の浄化槽工事風景です。

浄化槽とは文字通り生活排水を浄化する設備で下水の整備されていない地域はこの浄化槽を使い、生活排水を敷地内で処理します。

浄化槽は建物の延床面積によって大きさに規定があり、また浄化槽で処理された排水の浄化レベルによっても製品の指定があったりします。

この辺では八ヶ岳の原村や清里の森などは浄化レベルの高い高度処理浄化槽の使用を義務付けられており工事費もその他の地域に比べて割高になっています。

これらの浄化槽で処理された排水は浸透枡といわれる枡を通って地下に浸透する仕組みになっています。

浄化槽の設置にあたっては各市町村に補助金の制度があり、今年度北杜市の実績で1軒あたり33万円程度の補助金が出ました。

一般的な浄化槽・浸透枡で工事費が60万円くらいなので半額は補助してもらえる感じです。

しかし高額な高度処理の浄化槽を使用しても補助金は同じ金額です。

 

合併浄化槽は設置したら終わりでなく使用開始6ヶ月後に行われる7条検査(費用8000円)と毎年1回浄化槽が機能しているかを確認する11条検査(費用4000円)などの法廷検査があり、そのほかに保守点検業者に委託契約をし、年間を通じて浄化槽の検査をしてもらい、定期的に汲み取り清掃を行わなければなりません。

別荘のお客様で施工業者からは浄化槽の維持管理については何も聞かされてなく、保守点検は何年もやっていないというお話を聞きますが八ヶ岳や南アルプス周辺は日本の水源地にあたりますので水源に生活する者としてしっかりと排水の管理をしていかなければならないと思います。

昨年工事をさせていただいた富士見町のK様は高度処理の浄化槽を義務付けられていない地域でしたが「水源地に暮らすから」という理由で最高レベルの浄化槽を採用されました。

若いのにすごいなあと感心してしまいましたが、きっと神様はこういう人の姿勢をきちんと見てくれてどこかで違う形での「補助金」 をくださるのでしょう。