写真は先週工事をさせていただいたお宅のスティーベルの蓄熱暖房機です。
深夜の安い電気代を利用して機械の中に積まれたレンガを暖め、蓄えた熱を昼間放熱することで部屋を暖めるという仕組みになっています。
中身の写真です。
このレンガに熱を蓄えます。
シーズンが始まるときに電気を入れたら後は機械におまかせで外気温を判断しながら室内が設定温度になるように外気センサーが働いて蓄熱量を調節するかしこい機械です。
手間がかからず、電気代も安くて小さなお子さんのいる家庭でも安心なのが人気の理由でしょう。
個人的には暖房のファンがあまり好きではないのでファンをまわさなくてもお部屋を暖められるのが良いとおもいます。
これからの暖房はいちど暖めたものを冷めにくくする「蓄熱」という考え方が主流になってきそうな気がします。
蓄熱といえばログハウスのログ材や板材には素材自体に蓄熱効果があります。ログハウスのオーナーの方はすでに体感していると思いますが、いったん部屋が暖まるとなかなか温度が下がらないのはログ材自体に蓄熱効果があるからなのです。
現在、住宅の主流である石膏ボードの下地にビニールクロスの壁には蓄熱効果は期待できないので暖房を止めてしまうとすぐに部屋の温度も下がってしまいます。
省エネを考えると「呼吸する壁紙」の次は「蓄熱する壁紙」がでると良いですね。
たぶん無理でしょうが(笑) でも石膏ボードに蓄熱効果を持たすことは出来たりして・・・
以上、蓄熱暖房機と蓄熱のお話でした。
余談ですが、ログハウスの場合は夏の日差しを長く浴びるとログ材が温まってしまうと点もあるので、しっかりと厚みのあるログ材を使用して長い西日によってログ壁が温まらないように植栽などで工夫するとログ材のもっている調湿効果を生かして快適に暮らせますよ。