詩人の描いた小さな週末住宅のご紹介です。
写真は埼玉県にある「ヒアシンスハウス」です。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが詩人の立原道造が自らの週末住宅として設計をした小さな家です。
残念ながら若くして亡くなられてしまい、計画は実現することがなかったのですが、「詩人の夢継承事業」ということで「ヒアシンスハウスを作る会」が立ち上げられて2004年秋にさいたま市別所沼公園内に建設されました。
外観です。緩やかな片流れの屋根に大きな開口部と上吊りの雨戸が良いですね。左側に見えるポールは「今日は来ていますよ」というサインポールだそうです。大きさは4.5坪位ということでした。
私が訪ねたのは2006年の夏だったと思います。
内観です。室内の家具も本人によって設計されていまして、図面に忠実に作られていました。
詩人が設計するとこんなスペースが出来るんですね。
一編の詩の世界にいるような住まいです。
裏側です。横長の窓は出窓風に作られていて机に向かいながら景色を眺めることができます。
一人で暮らしても最小限のスペースだと思いますが、周りの景色にとけこんでいるので不思議なくらいに小ささを感じませんでした。
窓辺を出窓風に作っています。長く生きることができればこの暮らしの中から多くの作品を世に出されたのでしょう。
詩人の描いた小さな週末住宅のご紹介でした。
これからも素敵な小さな家をご紹介していきたいと思います。