週末は予想外の大きな台風が通過し、ここ白州の森でも珍しく木々が大きく左右に揺れてたくさんの雨が降りました。
大きな被害の出たところもあるようです。
森の中にも小川が何本か流れていますが森の小さな川はなかなか氾濫しません。
大半の水は地面が吸収してくれるからだと思います。
地面が舗装されると便利になる反面、大雨が降った時に川に流れ込む水の量が増えていきます。
舗装路が増えて雨水を吸収してくれる土の地面が減っているのに水路や川幅は変わらないところは多いのではないでしょうか。
川幅と地面、舗装路のバランスを考えなければ大雨の時に当然水路や川はあふれていきます。
また、コンクリートの隙間などから侵入した水も簡単には蒸発せず溜まってしまったりするんでしょうね。
何事もバランスが大切で、災害の規模が想定を超えることが多くなってくると、これからは土の地面を広げていくような発想の治水といいますか、自然との付き合い方があっても良いのではないかとも感じます。
そんな台風の雨の止み間に白州町のK様のログハウスで薪ストーブの入れ替え工事の打ち合わせをしてきました。
現在ご使用の薪ストーブ。モルソーですかね。
愛されてきた感を醸し出していますね。
断熱性と蓄熱性の高いログハウスでは性能的にはこの大きさでそれほど問題が無いとのことですが大きい薪が入らないので次第に薪作りが大変になる前に入れ替えをしようという計画です。
新しい機種は今回も北欧デザインにこだわってSCAN CI10を選択されました。
今回は50センチの薪も投入出来てガラス面も広いので炎も良く見えそうです。
暖房能力も高いので北欧デザインとともにゆったりと薪ストーブライフが楽しめそうな機種ですね。
工事が完了したらまたご報告しますね。
話は変わりますが、K様のお宅をはじめて訪ねたのは今年の7月です。
ロフトが暑いので換気扇をつけて欲しいいということで換気扇工事をさせていただきました。
で、その時初めてお訪ねして以来、この夏中、私の心から離れないのがこちらの写真です。
K様のお宅の前の森です。
何が?と思われるかもしれませんが森好きの私としてはこの整然とした森にすっかり心奪われてしまいました。
ちなみにこちらの森を見るまでとても満足してた事務所の前の森の写真はこんな感じです。
これはこれで自然な感じで良いかと思っていましたが、上の写真と比べると小径木が多く、少し風通しが悪そうに感じることや熊笹の生き生きした感じがまるで違います。
K様はお隣の敷地の地主さんに許可をもらって小径木を整理して熊笹を毎年春になるとご自分で刈っているそうです。
そうすると下の写真のような茶色に枯れた葉っぱが無くなって青々とした勢いのあるグランドカバーになるそうです。
気のせいかもしれませんが打ち合わせ中に室内に入ってくる風もストロークが長いというか厚み感のある風が入ってくるように感じました。
森は自然のままでも美しいと思っていましたが手を加えるとやっぱり見た目にも気持ちが良いですね。
こうして手入れしていると倒木や土砂災害なども減っていくんでしょうね。
来年はぜひうちもお隣の地主さんに相談して美しい森づくりに挑戦してみたいと思います。
それにしてもかなり広い森を・・いくら見た目が気持ち良いからとは言え・・しかもお隣の土地。
土地や建物は個人の所有物であることは間違いありませんが、以前から外観はそれをながめる人のものでもあるような気がしていました。
見た目は人のもの・・って考え、感じたほうが景観や街並みが美しくなり、世の中が住みやすくなりそうな気がします。
そんな気持ちをあらためて感じて心奪われているK様のログハウスのまわりの景色です。
と、すっかり話がそれてしまいましたが、薪ストーブの入れ替え工事のお話でした。
新しくなったらまたしっかりご紹介しますね。