2002年に完成した小淵沢町のO様のお宅で畳表を裏返しにしました。
2002年完成なので9年目の表替えです。
9年目にしてはまだ青い感じが残っています。
畳屋さん曰く「いい表(おもて)を使っていると時間がたっても色が変わらない」 ということです。
使用したのは無農薬有機イグサを使用した畳表だったと思います。
やっぱり「いいものはいい」ってことですね。
室内の仕上げは珪藻土を中心に床材には桐(きり)の無垢材を使用するなど自然素材をふんだんに使用した仕上げになっています。
壁は珪藻土の左官仕上げです。床は箪笥にも使われる桐を使用しています。
壁に使用した珪藻土は調湿効果や消臭効果がうたわれていますが、実際に10年近くたっても新築当時と室内の匂いがかわらないのは珪藻土の持つ消臭効果のおかげなのだと思います。
床に使用した桐は柔らかい材料でキズにはなりやすいのですが足腰には負担が少なく、肌触りがとてもやさしいです。
住宅に使用する建材の中では最も人間の体に触れる時間が長いのが床材なので床材を選択する場合には何を選択基準にするかを検討するのが良いでしょうね。
たとえば広葉樹か針葉樹か、傷つきにくさ、値段、合板か無垢材か・・などなど。
ということで9年目の畳の表替えのお話でした。
今後とも末永くお付き合いいただきますようによろしくお願いします。