Be-Leafでも2010年度、2棟分利用させていただきました「地域材活用促進支援事業の補助金」の募集が今年も始まりました。
弊社実績としては2008年に1棟、09年に2棟、そして2010年に2棟利用せていただきました山梨県産材活用の補助金です。
昨年完成したH様、M様のお宅はともに山梨県産の柱材を全額支給していただきました。
山梨県に建てる住宅に地元の木材を使えるだけでなく、支給していただけるというのは何ともお得なお話なので完成した建物と一緒にご紹介させていただきます。
まずはH様のお宅です。
広々とした大地に青い空、背景には頂上に少しだけ雪を残した八ヶ岳、季節は桜の頃の完成です。
山梨らしい!環境にシャープなデザインでまとめた結設計室さんデザインの自然素材の家です。
H様のお宅の内観です。
構造材は杉を中心に土台などは山梨県産のヒノキを使用しています。
仕上げは杉の無垢材の床・天井材を使用し、壁は漆喰仕上げとなっています。
それから、忘れてはいけない外観色はH様のご家族がセルフで柿渋を塗られました。
着色に使用した墨の絶妙な配合が山梨の青空によく似合っています。
家づくりには間取り、省エネ、耐久性・・などいろんなニーズがありますが
やっぱり「かっこいい」って要素は重要だと感じる作品になりました。
続いてM様のお宅です。
こちらは林の中に建つ片流れの住宅です。
雑木の林の持つ独特の空気感は山梨らしいというか白州らしい場所に建つ自然素材の家です。
内観です。
LDKは土間仕様になっています。
土間の中には地熱と深夜電力を利用した土壌蓄熱式暖房「サーマスラブ」を採用しています。
(サーマスラブについてはこちらのブログで、工事の様子はここで見ることができます)
地面にはもともと地熱があり、その温度は年間を通して安定しています。
その地面にヒーターパネルを設置し基礎内部を土間ごと温めてしまう方法で24時間、温度差の無い全館暖房を可能にしています。
地熱利用という意味では、一年を通して安定している地熱を利用することで夏場外気温が30度以上の時でも土間の温度は20度以下で安定しているので電源を入れない夏でも蓄冷体として利用することができます。
冬は停電になっても冷めることなく、夏は天然のエアコンとして利用することができる、もともとそこにある地熱を利用した工法です。
また、落葉の林という立地で西側に高窓を設けることで日の短い冬にも陽射しがたっぷり射し込みます。
逆に夏になると茂った緑が西日を遮ってくれます。
山梨県産の材料を利用し、地熱・太陽熱・樹木の力と・・
こうやって自然の力を利用して家づくりを進めると住まう人と地球にやさしい住宅が出来上がります。
仕上げは無垢の杉を中心に壁は珪藻土で仕上げました。
もともとここにある自然の力を利用した片流れのシンプルな作品となりました。
以上、地域材活用促進支援事業のご紹介と山梨県産材と山梨の自然の力を利用した住宅のご紹介でした。
補助金申し込みの締め切りは平成23年12月22日までですが募集枠に達すると締め切りになってしまいます。
昨年は募集枠が10月くらいまであったので幸運にもご紹介した2つの物件で補助金をいただけましたが、早い年には9月くらいでなくなってしまうこともありますのでご注意ください。
地域材活用促進支援事業についてのお問い合わせは
山梨県木材協会 本部事務局 TEL055-228-7339
または(有)Be-Leaf TEL 0551-35-2269(吉良)までお問い合わせください。