秋ですね。
事務所の窓から見える白州の森も色づいています。
森の生活の楽しみといえば、春には山菜、秋にはキノコ採りなどがありますが、あまりにも森の中に住んでいるせいかほとんど自分で採って食べることはありません。
その分「あるお店」で一年分の山菜とキノコをいただくことにしています。
そこは清里~小淵沢間を走る八ヶ岳横断道路沿いにあり、
春には山菜、秋にはキノコ、川魚料理から熊などのマタギ料理までご主人が山を歩いて手に入れた食材を食べさせてくれるお店です。
この棚にはキノコが満載でのっているはずでしたが少し時期が遅かったみたいです。
キノコは少ししか無かったのでカウンターのお客さんが食べていた岩魚雑炊を頼むことにしました。
「雑炊のなかに入れる岩魚だよ」
と説明してくれるご主人の姿はシェフが食材を紹介してくれるというよりは遡上する魚を素手で捕えた感じさえする雰囲気を持っています。
僕が熊なら森の中で出くわしたくないと思いました。(敬意を表して)
岩魚雑炊1500円とキノコスープ400円です。
先ほどの岩魚がぶつ切りで入っている野趣あふれる雑炊です。
魚くささも無くよいお味が出ていました。
キノコスープは期待通りのたっぷりキノコで僕には何のキノコが入っているのか良くわかりませんがいろんな種類のキノコの味が複雑に絡み合ってなんとも美味しいかったです。
お店です。
10年位前に「キノコ汁が美味しいよ」と知人に紹介されたのですがその頃は営業しているかどうかわからないお店でした。
最近は車が停まっているのをよく見かけます。
市場で仕入れて美味しいものを出してくれるお店はたくさんあるでしょうが、自力で山に入り、採ってきた食材を食べさせてくれるところは珍しく、それを求める都会の人達に野のものをたくさん食べてもらいたいという仙人のおもてなしがうまくあって次第にお客さんが増えているのだと思います。
ただ、どのメニューも量が多いので初めて頼むときには周りの人が食べてる様子を見ながら注文したほうがよいですかね。
また来年の春、山菜の頃に訪ねてみようと思います。