今日は、新築工事の薪ストーブの火入れが続きましたので、紹介させていただきます。
秋空の八ヶ岳です。
暑かった夏も、ようやく終わり、薪ストーブの季節が始まります。
今回は、ランタシードのK様のお宅と、ランタサルミログハウスのT様のログハウスに設置した薪ストーブを紹介させていただきます。
まずは、ランタシードのK様のお宅です。
こちらのストーブはHETAというメーカーの「ノルン」というモデルの中で、外周をソープストーンで囲って、本体上部にオーブンがついたモデルになります。
省スペースでスタイリッシュなデザインに加えて、燃焼で得た熱で、お部屋を暖め、ソープストーンに蓄熱し、オーブンで調理まで使ってしまおうという優れものです。
円柱形のデザインで、炎を眺められるエリアも広角になるので、今回のプランのようにダイニングキッチンとリビングの中心に置くと、お部屋の、どこにいても薪ストーブの温もりを感じることができますね。
続きましては、T様のランタサルミログハウスに設置したベルギーのネスタマーチンというメーカーのS43というシリーズにクッキングトップ(調理用の高温部分のあるもの)を装着したモデルです。
こちらは、「The.ログハウスのストーブ」って感じで、ガラス面も大きく、炎をたっぷり楽しむことができますね。
本体も結構大きいです。
このストーブの特色は、外周鋳物の温度をおさえて、B-TOP部分を高温にすることができるため、鋳物部分が高温になりやすい針葉樹の薪も安心して使用できるということです。
針葉樹の薪使用を特筆していないストーブでも、気を付けて使えば針葉樹は燃やせますが、特筆できるということは、構造に自信があるんでしょうね。
薪不足の時代の備えにもなりそうです。
今回の2台のストーブの火入れに立ち会って感じることは、一世代前のストーブに比べて、輻射熱が強く、炎のコントロールが容易になったことです。
これには、いろんな要因が考えられますが、大きなところではストーブ本体の気密性が上がってきていることと、室内を2重煙突にしているので、熱損失が少なく、上昇気流が焚き始めから安定していることに加えて、2機種とも外気導入という、燃焼空気を直接ストーブへ取り込む工事を行っているところだと思います。
外気導入は、高気密住宅では一般的になりつつありますが、ランタサルミログハウスも、ログハウスとは言え、高気密住宅並みに気密が取れますので、外気導入で燃焼空気を確保すると燃焼は安定します。
燃焼が安定することで、ストーブ本体の性能が発揮されて、温度管理もしやすくストーブからの強い輻射熱も得られるということだと思います。
外皮の性能が弱くて、隙間が多い住宅では、暖房しても天井ばかりが暖かくて足下が寒いのと同じ理由で、隙間があちこちにあり、熱も煙突へ逃げると、炉の温度が下がり、ガンガンと燃やす焚き火の暖かさじゃないと暖かくならないのと同じ感じです。
住宅も薪ストーブも「箱」を温め、「輻射」を得ると心地よい、という意味では、目指す方向は同じなんだと思います。
というわけで今日は、ランタサルミログハウスとランタシードの新築物件での薪ストーブの火入れが続きましたので、紹介させていただきました。
オーナー様には、末永く快適な薪ストーブライフを楽しんでいただけますと、
私は八ヶ岳の秋空のように嬉しいです。