先日、富士見町のランタサルミオーナーI様より「部屋に給気口を設けて欲しい」とのご相談をうけました。
住宅には24時間換気システムが導入され各居室には給気口が設けられていますが納戸には給気口を設けていません。
広い納戸をお部屋として使用されていたのでそこのCO2濃度が上がってしまう、という事です。
今日はI様にご紹介いただいたCO2モニターと換気のお話です。
給気口の穴を開けます。
新築の場合は先に穴を開けておきますがあとからでも施工できます。
給気口を取り付けました。
ここから外気を取り込んで換気扇で排気を行い居室内の空気を入れ換えています。
I様にご紹介いただいたCO2モニターです。
空気中のCO2濃度を測定してくれるそうです。
お仕事柄使われているようで面白そうなので早速私も購入しました。
350~450ppm 通常の外気レベル
450~700ppm 許容範囲のレベル
700~1000ppm注意が必要なレベル
1000~2500ppm眠気を誘われるレベル
2500~5000ppm健康に害を及ぼす可能性のあるレベル
5000ppm以上 危険レベル
とあります。
事務所の机の前においていますが窓を24時間開けておくと380から500くらいの間で変わっていきます。
自然換気のみなので窓を閉めきるとすぐに600近くに上がります。
面白いのは窓を開けたままにしておくと午前中450前後で、午後3時頃に最も低く380くらいになり、夜になるとまた上がります。
これはもしや・・中学の理科で習った・・例の・・ 光合成!!
では無かろうか? と想像しております。
午後3時頃に最もCO2濃度が下がるのが太陽の光と森の緑の力だとすると
酸素を供給することで人間の活動を太陽と森の緑が補ってくれているということですね。(いまさら実感です)
今は緑を減らして太陽の光をコンクリートとアスファルトで受け、なおかつ24時間体制で活動しているので人間にとって居心地が悪いのは当たり前ということになります。
朝から働き始めて最も息が上がる3時ごろ(肉体労働者の意見です)に酸素を供給してくれる緑を何で減らしてしまったのか・・ってお話になります。 よね。
なおかつ最近の住宅は気密性が高くなっていますので意識して換気しない限り
すきま風が入ることは無いのですぐに室内のCO2濃度が上がってしまうということがわかりました。
そういえば夜の会議などで会議が始まって30分くらいで急激に眠くなる・・
なんて経験は私だけ?では無いはずです(笑)
この機会に給気口のシャッターが閉まっていないか24時間換気扇は機能しているかの再確認をお奨めいたします。
特に24時間換気の義務付け前に完成した住宅では気密性だけが高く換気機能を持たない住宅がかなりの戸数あるのではないかと思います。
受験勉強などで部屋にこもりがちなお子さんのいる家庭では注意する必要があると思います。
あらためて換気の大切さと緑の力を感じることが出来たCO2モニターと換気のお話でした。
「目には見えない緑の力」
木は伐られたあとも住宅として人間のために未知の力を発揮しているんでしょうね。
ご紹介したCO2モニターはこちらで購入しました。