木造住宅の見えないところ

本日の北杜市は、雨が降っておりますが、今年は、雨が少ないので、現場の外仕事は、大変助かっております。

今日は、現在進行中の茅野市E様邸の現場で、基礎・壁・屋根の基本構造が出来上がってきましたので、仕上がってからでは見えなくなってしまう部分を紹介させていただきます。

まずは、基礎工事です。

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基礎は、凍結深度を考慮した、ベタ基礎の断熱基礎になっています。

外側でスタイロフォームAT50mm、内側でスタイロエース25mmを貼りこんでコンクリートを打設しています。

土台は120角のヒノキ土台を使用しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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柱は120角のヒノキ、梁桁材は米松の120型を使用します。

 

 

 

 

 

 

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屋根は2重構造になっており、1巡目の野地板の上に遮熱・防水シートを貼り、その上に2巡目の120mmの垂木を取り付け、垂木間にアキレスキューワンボード50mmを外断熱に使用し、70mmの通気層を作ります。

 

 

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外壁は、9mm野地合板を貼った後に、30mmのスタイロエースⅡを外断熱材として使用します。

 

 

 

 

 

 

 

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外断熱施工後、サッシを取り付けます。

サッシはYKKのAPW430,330を使用しています。

 

 

 

 

 

 

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サッシを取り付けたら、外断熱の上に、遮熱・透湿・防水シートを貼ります。

この段階で、建物の一次防水と外側からの気密を確保します。

 

 

 

 

 

 

遮熱・透湿・防水シートは気密・防水テープで目地処理し、外通気を確保した下地材を取り付けていきます。

 

 

 

 

 

 

外部は、ここまで出来たら、ようやく仕上げ材の段階になります。

外皮の下地工事が終わったら、内側の断熱工事を行います。

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室内側にはセルロースファイバーを使用します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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セルロースの吹込み前に専用のシートを貼ります。

屋根面は235mm厚、壁面は120mm厚でセルロースファイバーを吹き込みます。

 

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セルロースファイバーの吹込み完了です。

さらに、この上にペーパーバリアを貼ると仕上げの段階に入ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、今日は、現在進行中の茅野市E様邸の、基礎・躯体・屋根の仕上がる前の基本構造を紹介させていただきました。

今後、真夏に内装工事が進み、空気集熱パネル「ビオソーラー」や、床下エアコンなども取り付けていきますのが、冷房機器の働かない、素地の家の性能を体感されたい方は、お気軽にお問い合わせください。(0551-35-2269 吉良まで)

施工エリア外や同業・専門家の方でも、結構です。せっかくなので、いろんな方の住まいづくりの参考になれば幸いです。

 

*E様邸の工事の様子を、詳しく見たい方は、こちらの進捗状況をご覧ください。