基礎現場見学会へのご参加ありがとうございました

土日を利用して計画しました基礎現場見学会はお天気にも恵まれまして予定通りに行うことが出来ました。

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

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この度の基礎工事はタイト・モールド工法という断熱型枠を使用した基礎断熱・ベタ基礎一体打ちを可能にした新しい工法を採用した基礎工事になります。

ちなみにベタ基礎の一体打ちとは下の写真のような作業になります。

通常のベタ基礎は職人さんのいる足元のコンクリートを打設して固まってから左上のところでコテでならしている「立ち上がり」と呼ばれる部分を打設する2度打ちが一般的なのですが、下の写真でもわかるように一度の作業で足元の土間と立ち上がりを打設するのでコンクリートを一体で打設することができます。

これを「一体打ち」と言います。

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こうやって一体で打設すると、下の写真は今回の台風の大雨が溜まった状態ですが、これだけの水圧でも水は漏れる気配がありません。

水が漏れないということは外側から水が浸入する心配もない一体の強い基礎というわけです。

 

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それでさらに基礎のまわりを断熱材で覆うことで地面にもともとある地熱エネルギーを利用することもできます。

強くて(地球に)優しい基礎ってわけです。

また、防蟻処理された断熱型枠を利用して下の写真で見える外側の白い部分で床下の断熱をしますので床材の下に断熱材は入れず、居室と床下は同じ空間として扱います。

 

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基礎で断熱された床下の温度は北杜市あたりでは冬場+8℃くらい、夏場は+22度くらいでプラスマイナス15℃くらいです。外気温が-10℃から+33℃くらいだとすると床下の温度は年間を通して安定しています。

 

 

 

 

 

おおむね床下の温度は夏場の外気温-10℃と涼しく、冬場の外気温+10℃と暖かいです。

この地熱が室温の安定に役立ってくれます。

 

まだ基礎の段階ですが建物は100%木で作るランタサルミのログハウスです。

地熱の効果はご存知なくても木材が湿気を吸ったり吐いたりしてくれるおかげで快適な住まいづくりに適していることはご存知の方も多いかと思います。

つまりU様のお宅では床下で地熱を利用して温度を安定させて、建物では木材を利用して湿度を安定させてくれるので自然の持っている力が住まいのランニングコストを抑えてくれる自然のエアコン付の住まいというわけです。

(しかも外観もかっこいいです)

これから先、地熱や木材の力で作られた快適な空間を保つためには太陽熱をまともに受ける屋根面での断熱・遮熱工事やすきま風を管理する気密性などが大切になってきますがそれはまたその時にご説明しますね。

 

 

地球にやさしくエネルギー消費の少ないスマートな住まいってのは自然を利用し、共存した住まいってことですね。

強い基礎と強い建物から出来上がる快適な空間。

ログハウスはさらに進化していきます。

 

それでは八ヶ岳でのタイト・モールド工法を採用した基礎現場見学会のご報告でした。