春を迎えて

道端の桜が咲いているのを見てはじめて桜の季節だと気が付く春を迎えていますが皆様いかがお過ごしでしょうか?

たくさんの受け入れがたい現実を目の当たりにしながら、今年の夏は目いっぱい白州の森を満喫してやろうじゃないかと事務所の庭の整備を始めたところ先人たちの生活のかけらがちらほらとあらわれました。

 

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まだ電気も水道も甲州街道もなかったころの先人たちのいとなみの証です。

この土地での生活は南アルプスの豊かな水源を持ち、深い森では獣や木の実などの食料をふんだんに手に入れることができる、それなりに豊かさを感じながらの生活ではなかったかと・・

側面に描かれたユニークなデザインから生活を楽しんでいた姿が想像されます。

 

「どんなに大変なことが起きてもここまで戻る気があれば大丈夫だろう」 と

これを見るたびにそう思ってきたのですが、今までの価値観がひっくり返るほどの出来事に

今年の春はある意味「reincarnation 再生」の春として、ここまで戻ってみたいと感じています。

もちろん原始生活を始めるわけではなく、鈍った感覚を研ぎ澄ましてここの自然を彼らの感覚で感じてみたいと思っています。

千年長生きしている人がいればこんなに物があふれていることや居住地の移り変わりがここ数十年の出来事だという事がわかるのでしょうが、僕らには自分たちの生きてる時間のことしかわからないので先人たちの感覚で風や水の流れ、朝になれば太陽が昇ることや春になれば新緑が光り輝くことに畏敬の思いをもって触れてみたいと思います。

そこからたくさんの知恵やエネルギーをもらって、あらためて自然の材料を使用し、安全な場所を選択して揺るぎのない家を作ることの意味を考えていこうと思います。

 

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