9月1日

9月1日は防災の日でしたね。

先日、公民館のお掃除のあとのお茶のみ話の中で災害の話になり、「吉良さんの住んでいるあたりは4500年間土石流などの被害にあった形跡が無い土地だよ」というありがたい?お話を聞いたので防災の日にちなんでご紹介します。

あくまでお茶のみ話ということで前置きをさせていただいて・・・

 

事務所があるのは白州町にある日向山のふもとなのですが縄文の遺跡のあった場所のようで発掘作業の過程で4500年間は災害が見受けられないということなのだそうです。

実際、建築時に基礎を掘り始めたら縄文?の土器や石器が出てきました。

確かに事務所のある場所は大きな川からもある程度距離があり、すぐそばに小川が流れ、本格的な森の入り口にあたる場所で、甲州街道やコンビニの無かった4500年前には生活や狩猟の場としては暮らし安かったに違いありません。

ギャートルズ.jpg

 

 

 

 我が家の地面から出てきました。

上の石器は木の棒をしばり付けたらギャートルズがマンモスを追いかけてる感じですが薄いので包丁代わりかな? 残念ながら追いかけるマンモスもいなかったでしょうし・・

下にある石器は左下の丸い部分で木の実などをすりつぶしたのだと思います。握りやすいようにくぼみがあり、親指と人差し指がぴったりはまるように出来ています。

左手で持つと指が合わないので右利きの人の道具ですね。

 

 

 

下の石器に最初にぴたりと指がおさまった瞬間には良くわからない衝撃が体に流れた感じで1000年単位の時間がまばたきほどに感じられました。

まさか彼らも数千年後にこういう形で自分たちの仕事を紹介されるとは思ってもみなかったでしょうね。

この二つの石器から4500年の年月が経過しているとすれば人類はすごいなあと思いますし、もしもこれから先に大きな災害が起きたとしても又ここからスタートすれば良いと思えば何が起きてもがんばれますね。

実際、数千年も命をつないでいくことは大きな災害を乗り越える以上に生きる力が必要な気がします。

事務所のあるこの土地も変わらずにずっと安住の地であることが一番ですが、4500年に一度の災害が起こればこの道具を持って再出発することにしようと思う2009年の9月1日でした。