2019年も、6月になってしまいました。
本当に、一年は早いですね。
今日は、現在、小淵沢で工事中のランタシードNK邸の地盤についてのお話です。
ご存知の方も多いかと思いますが、基礎の構造は、地盤調査データをもとに計画します。
黒土の部分が右側にいくほど下がっているところが盛土部分で、その下の赤土が地山と言われる、建物の支持地盤となります。
建物の配置を移動して、基礎の深さを変更して、ようやく盛土部分から外れた感じがわかりますね。
地盤データがあればこそ、掘削前に地層断面に見当をつけることができます。
通常、盛土の場合は、地盤改良を行ったり、基礎形状をベタ基礎にすることで、改良せずに基礎を作ったりするやり方も、テクニックとしてありますが、長い目で考えると、テクニックよりも、地山を選びたいところです。
ただ、工期の事を考えると、地盤の再調査や申請の出し直しなど、避けたいところではありますが、この断面を見ると、やっぱり変更して良かった思います。
建物は、基礎の上に乗っていると思われがちですが、実は、この地山の上に乗っていますので、基礎の出来と同じくらい、掘削後の地盤の出来も大切になってきます。
また、掘削しているオペレータには、柔らかい層と硬い層の区別がつきますので、柔らかい層は、図面に関わらず、取り除いてくれるオペーレータだと、安心できますね。
最終的には、解析データを利用しつつも、人の判断が大切だという事だと思います。
地盤調査のおかげで、掘削前に地層の検討はつけることができるようになりました。
解析データを利用して、安心して暮らすことができる、支持層に建物を作っていきたいと思います。