いよいよ白州町も暖かくなってきましてあちこちで桜の花がきれいに咲いています。
このあたりでは武川町の神代桜が有名ですが今日は白州町の桜をご紹介します。
横手地区にある「関の桜」です。
右下のところに白く見えるのがまだ雪の残っている甲斐駒ケ岳です。
もともと関所があったので関の桜と呼ばれているそうです。何世代にもわたってここを通る人々に愛されてきたのでしょう。
お花見の木の下では邪気をまったく感じないのがいいですね。まるで樹木が毎年愛でられるのを記憶しているかのようです。
木を植えて、育て、愛でることが出来るのは経済的な面だけでなく精神的・文化的にゆとりがあるときに出来ることだと思います。
ブログで桜の紹介をしようと思っていたところ、5年前に建築をさせていただきましたO様から「お庭の桜が咲いたから夜桜を見に来ませんか?」とのお誘いをいただきまして家内と二人でおじゃましてきました。
昨日はちょうどお天気もよくて桜も月もきれいな夜でした。
O様宅を建築中にも地鎮祭・上棟式・竣工と気持ちのいい日に恵まれたのを思い出しました。
桜以外の樹木もずいぶん立派になって競い合うように咲いていました。
そんなわけで昨日はおいしい食事と楽しい会話ときれいな景色をたっぷりと満喫させていただきました。
建築をやっていてよかったな!って一番に思える時間です。
O様。家内ともどもご馳走になり、ありがとうございました。
仕事がら木を伐ることのほうが多い今日この頃ですが、私も木を植え、育て、愛することができるようになればいいなと感じました。
「世界が明日終わりになろうとも、私は今日りんごの木を植える」 (星野道夫「旅をする木」より)
そんな心境を手に入れる日々が来るのかしら・・・と思う春の夜でした。
「旅をする木」 星野道夫 文藝春秋