ブログも3年目、構造見学会も行っています。

私事ですが2008年の11月17日にホームページをリニューアルし、ブログを始めてから早いもので3年目になりました。

当時、HP製作担当の方と「1か月3000人くらいの訪問を目標に」と話をしていた目標が達成できているのはお付き合いをいただいている皆様のおかげと感謝しております。

少しずつ地に足のついてきたブログの有効利用ということで、11月の1か月間を利用して八ヶ岳で行っていますランタサルミログハウスの構造見学会について、なかなか遠くて脚を運べない方のためにブログを利用して構造を見ていただければと思います。

 

先日のお話ですが、うちの近所の方から「この材料でコタツの脚を作りたいんだけど4本に切ってくれない?」と頼まれました。

メーカーはわかりませんがログ材ですね。

職業柄、ついつい積み重ねての納品です。

ログ材に関しては各メーカーさんが工夫を重ねていろんな種類の材質や加工方法をとっています。

こちらのログはいわゆる「芯持ち無垢のDログ」と呼ばれるタイプですね。

Dログというのは室内側が平らで外壁面が丸くなってD型をしているのでDログといいます。

芯持ち無垢というのは写真でもわかるように木の芯の部分が中心付近にあるので芯持ちと呼び、無垢というのはラミネート材との比較で使われることが多いですが集成材ではなく1本の木という意味です。

 

R1111171.jpg

 

 

 

 

 

 

 真ん中に入った溝は「背割れ」と呼ばれる割れ防止の工夫です。

 

 

 

 

 

 

ランタサルミログハウスでは「芯去りのラミネートログ」と呼ばれるログ材を使用しています。

比較的、くるいが少ないといわれる木の外側の部分を背中合わせに貼り合わせることによってさらにくるいや割れが起きにくくなっています。

これがいわゆるラミネート材です。

重なり部分のホゾも2重になって気密性や水密性を高めています。

ログハウスの完成度を高めるために信頼のできる材料です。

 R1111172.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日訪問した八ヶ岳高原の I 様のお宅は築5年になります。

 

R1111173.jpg

 

 

外気温が-20℃まで下がる八ヶ岳高原でおそらく室内側のストーブの後ろで30℃くらいになるとすれば屋外と室内の温度差の最大が50℃近くになるかと思われる過酷な場所でもとても良好な状態を保っています。

これがラミネート材の長所です。

 

 

 

 

 

  

 

ここでログ材に割れや隙間があるとせっかく木が持っている性能を生かし切れないログハウスになってしまいます。

また、ランタサルミでは木と木の組み合わせ部分、ノッチと呼ばれる部分でもオリジナルの加工がされています。

R1111174.jpg

 

わかりづらいかもしれませんが、一番上の材料の黒い断熱材の貼られた場所の加工が右と左で違うのがわかりますでしょうか?

右側のほうが1センチくらい広く削られています。

これもランタサルミオリジナルで気密性や水密性を高めてくれます。

ちなみに手前側の木の2本の白い線は断熱・気密材を貼っています。

 

 

 

 

 

 

いくら施工を丁寧にやってもログ材に問題があれば意味がなくなってしましますので信頼のできる材料を使用しています。

それはランタサルミの窓周りでも同じことが言えます。

ランタサルミで採用している木製のサッシは断熱・気密・工場塗装の品質を含めて最高級のものを使用していますが、窓周りの施工を丁寧に行わないとサッシの性能が良くても意味が無くなってしまいます。

ランタサルミの木製サッシについてはこちらのブログで紹介しております。

R1111175.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サッシの性能に見合った正確な施工がとても大切になります。 

 

 

逆に加工と品質に優れたログ材に優れたサッシを使用して正確な施工をしていけば木材の持つ性能を最も生かした住み心地の良いログハウスが出来上がっていくわけです。

 

R1111176.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談ですが、TVで料理人の人が味の足し算が頭の中で出来る・・

なんて言っているのを聞いたことがありますが、建築も長くやっていますと住み心地の足し算ができるようになります。

立地条件、内・外装の仕上げ、間取り、窓のとりかた、断熱材の種類や厚み等々、頭の中で足し算をしていくとどのくらいの住環境ができるかがわかるようになります。

はじめて訪ねるお宅でも室内に入るとそのお宅が見えない部分にどのくらいの予算をかけているかが大体想像できます。

なので出来るだけ完成後のお宅へお邪魔して誘われるがままにお茶をごちそうになりながら体で感じることをとても大切にしています。

その時に室内の温度や湿度、結露や室内の空気感などが想像と違っていますと必ずどこかに原因があります。

目で見ながら体で感じることで問題の早期発見につながることもあります。

R1111177.jpg

 

 

 

 

  現在進行中のログハウスの内部です。

地熱を有効利用した24時間暖房サーマスラブにランタサルミのラミネートログ、すきま風を自ら作ることができる高性能の木製ドレーキップ窓、羊毛断熱材、等々。

ログとサッシにマイナス要素が無いだけに確実に住み心地の足し算のできる住まいが出来上がっていきます。

末永く安心して暮らしていただける「裏側」です。

 

 

 

特にそれぞれの素材が組み合わされた室内の空気感はぜひ味わっていただきたいと思います。 

今週末くらいまでは羊毛断熱材などの主要構造部分が見学できますのでぜひご参加いただき、実際に体で感じていただければと思います。

また、工事の進捗状況はこちらで更新しております。

 

構造見学のご予約・お問い合わせは、

電話では0551-35-2269、メールの方はinfo@beleaf.jp

ともに吉良までお問い合わせください。

よろしくお願いします。

 

3年目を迎えたブログでの構造見学会のお話でした。