6年前に新築工事をさせていただいたN様からサッシのガラスの交換依頼の電話を受けました。
お話をうかがっていますとどうやらガラスを割られてしまったようです。
早速現場を訪ねるとまさに内側から戸締りをするクレセントの部分ですね。
幸いペアガラスだったので外側だけ割って、内側は割らずに逃げた模様です。
ペアガラスで良かったです。
N様のお宅は大きな通りから一本入った車の通りは少ないですが通り沿いのお宅です。
たまたま洗濯物干しの陰になり、身を隠す場所もあったからでしょうが・・いやですね。
出来るだけ建物のまわりには人が身を隠すことができるものは無いほうが良さそうですね。
それにしても被害がこのくらいで良かったと思います。
住宅って犯罪に巻き込まれるかどうかは紙一重で、ちょっとした配置や配色、敷地内のガレージや倉庫の配置を考えることは犯罪防止に有効な手段だと思います。
そこで今回はセキュリティーにまつわるお話です。
一つはご存知の方もいらっしゃるかと思いますが「ブロークン ウインドウズ理論」、そのまま訳すと「割れ窓理論」と呼ばれています。
これは一枚の割れたガラスを放置しておくとそこは管理されていない場所と認識されて犯罪心理が近づいてくるという考え方で、アメリカの司法刑事学者のケリング博士により提唱されたものです。
この理論をニューヨーク市のジュリアーノ市長が実践をしてニューヨークのイメージを変えていったといわれています。
放置された一枚の割れたガラスや落書き・・・
これは人目に付く、付かないにかかわらずその場所の管理状況を表すといわれています。
住まいのセキュリティーを考えると家の周りはできるだけさっぱりと小綺麗にしておくことが大切ということですね。
つづきましては絵本を一冊ご紹介します。
「3びきの かわいい オオカミ」 という絵本 です。
どっかで聞いたことあるタイトルですが、そうなんです「3匹のこぶた」の逆バージョンですね。
3匹のオオカミたちが悪い大ブタから住まいを守ろうとしていろいろな方法で安全な家を作ろうとしますがことごとく壊されてしまいます。
そうして最後にオオカミたちが選んだ究極の安全な家とは?
「きっと ぼくたち、いままで まちがった ざいりょうで うちを つくってたんだ。」
といって、最後に選んだおうちがとっても素敵なおうちなんですね。
下の写真は物語の最後のページですが、なんだか オオカミたちとおおぶたが仲良くお茶を飲んでますね。
住まいをつくるときにもつくってからもとても参考になる絵本だと思います。
ぜひ図書館などで見かけたら手に取って読んでみてくださいね。
と、いうことでセキュリティーにまつわる「ブロークン ウインドウズ理論」と「3びきの かわいい オオカミ」のお話でした。
皆様のお住まいの安全に少しでもお役にたてれば幸いです。