見える化

いよいよ秋も深まりまして、秋晴れの富士山は頂上付近が白くなってきました。

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「美しい・・」の一言です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長野県の有名な観光地、原村でスタートしたランタサルミの北欧住宅、ランタシードのK様のお宅も秋晴れの中、無事に上棟となりました。

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ランタシードは、ランタサルミログハウスで培った、北欧テイストを木造軸組み工法で作ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

基本仕様の、内・外断熱や地熱利用の換気システム「エアヒル」の採用で、エネルギー消費をおさえた、寒冷地でも住み心地の良い住宅を目指します。 

 

エネルギー消費と言えば、

今年に入って、時間を見つけては、H25年省エネ基準対応住宅の自社仕様づくりを目指して、省エネ講習会に、積極的に参加しています。 

 

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わたくし的には、この講習でマスターしたいと思っている、計4回講習の2回目です。

こちらの講義は、講師の先生のお話しが面白いので、楽しみにしています。 

 

 

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学んでおります。

 

 

 

 

また、技術のほうでは、 山梨県住宅省エネルギー技術 施工技術者講習にも参加してきました。 

 

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 こちらは、まる一日を使った、省エネ講習の施工技術に特化した講習会です。 

 

 

 

 

 

 

 

 

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断熱施工サンプルを使って、断熱施工の注意点の確認をします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 原村でスタートしたK様のランタシードは、国交省の主導する、長期優良住宅の地域型ブランド化住宅の補助金を利用しています。

山梨県では、弊社の所属している、山梨県木造住宅協会のグループで作っている「KAIWA甲斐環な家」というブランドを作っていますが、K様のお宅もその一つになります。

こうした、流れを、住宅の供給側から見ていますと、

地域の住宅は、長期優良化、グループ化、ブランド(目玉)化、と進んで行ってます。

ひらたくいえば、地域に根差した建築業者たちの良質な生産グループによって、ブランド化された長期優良住宅の生産体制を作るということですが、

それを担保するのが、各生産段階での「見える化」と言われています。

 

1軒の家を建てるために、使用される材料の検査状況や性能根拠、住宅メンテンス履歴などを、誰にでもわかる状況にしておくということです。 

 

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使用材の、含水率を計測しています。

こちらの材料は、山梨県産のヒノキ材ですが、K様のお宅の土台に加工される前のものです。 

 

 

 

 

 

 

 

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 それぞれの、材料には、含水率とヤング係数が表記されています。

こちらは山梨県産の杉材になります。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、弊社では、ホームページを利用して、各現場の工事履歴を、それぞれに500枚程度公開しています。

特に、基礎の配筋やコンクリートの配合など、最も見えにくいところを残しておくように努めて、6年が経過しました。

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こちらは、現場のミキサー車のオペレーターが持っている、現場に届いたコンクリートの配合資料です。

気温を見ながら、配合を変えていますので、設計図書の記載ではなく、ナマの資料ですね。

 

 

 

 

6年間継続してみて、全く同じ建物が二つあるとしたら、中味が見える建物のほうが、20年、30年後には、不動産としての価値が高いのは、間違いないと感じています。

 

効果を感じるのは20年後・・、となると、かなり地味で、地道な作業ですが、これから、始まる住宅をとりまく変化の中で、施工側にできる大切な要素「見える化」に、さらなる磨きをかけて、

良質な不動産を、この地域に残していく仕事に、取り組んでいきたいと思います。