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ブログ 2011年6月アーカイブ

蓄熱・通気・遮熱とログハウス(2)

前々回のブログの続きです。

建物の内部での四季を通しての温度差を少なるすることが節電の時代に目指すところです。

まずは

  1. 冬場の床下の温度を上げる
  2. 居室内に調湿素材を使用し、空気の流れを考慮する
  3. 屋根裏の温度を下げる

節電の時代の家づくりを目指していくと先人たちの家づくりに戻っていきます。(電気はなかったですから)

先人たちの家づくりの知恵は「夏を主とすべし」といわれるように夏向きの家づくりでした。

分厚くワラを敷き詰めた屋根の遮熱構造、木やワラ・土壁の自然素材を使用した屋根と壁に土間をつくり地熱を有効利用しています。 

ただ、やっぱり冬が寒すぎたんでしょうね。

「暖かい=快適」が家づくりの主流となり居室内を断熱材ですっぽりと覆う家づくりが中心になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現代の加工技術と新素材で進化していくログハウスの作り方は昔ながらの家づくりにも共通点が多くあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは基礎の作り方です。

基礎はコンクリートの外側を断熱することで地面にもともとある地熱を利用します。

地熱は年間平均で16℃前後と安定しているため、床下の地熱を利用することで建物内の四季を通しての温度差を少なくすることができます。

たとえば冬場外気温が0℃でも床下は8℃、夏場外気温が30℃でも床下は20℃前後という具合です。

昔ながらの家づくりにも利用されていた地熱ですが基礎の構造としては鉄筋とコンクリートを利用して建物を面で支えることでさらに頑丈な家づくりに進化しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外側で断熱された基礎の上に木を組んでいきます。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ログハウスは外壁、内壁、断熱材の役割を無垢の木ですべてまかないます。

無垢の木には断熱効果のほかに調湿効果と蓄熱効果、さらには森林浴効果など精神的な面でも住み心地をよくしてくれます。

また、ログとログの間に気密パッキンや断熱材を入れることで気密性や漏水に備えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ログハウスは建具の性能も向上して気密性・遮音性を高めています。

昔ながらの家づくりと大きく違うのは、外気は住まう人が管理して入れるもので隙間から勝手に出入りしない点です。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壁構造が出来ています。

しっかりとした加工で組まれた木は耐震性にも優れています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一般住宅の断熱材を入れた壁は断熱性能しか持っていないのに対して

無垢の木は断熱材であり、調湿材や蓄熱体にもなり、住まう人に快適さを与えてくれます。

また、無垢の木で出来ているということは表も裏もないので壁の中で問題が起こる心配はありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 妻壁部分はツーバイ工法を応用して作ります。

こちらも無垢の木を使用し、通気工法を採用しています。

外壁の外側で通気させることで耐久性を上げて遮熱・断熱効果を高めています。

 

ということで、地熱利用と無垢の素材を利用することによる単なる断熱構造やエアコンに頼らないスマートな家づくりをログハウスの作り方を通してご紹介しておりますが、

さらに長くなってしまいそうなので今回は壁までのご紹介で、屋根の遮熱構造や木製建具の性能についてはあらためてご紹介させていただきます。

 

  


伐採

2008年に完成した清里のS様のお宅で伐採を行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建物の点検時に葉っぱが出ていなかったので、早速伐ることにしました。

手前の傾いた2本と奥にも葉っぱの出ていないカラマツがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建物のそばの大きな木はクレーンを使って伐採します。

枯れているので水を吸い上げて無く、軽い木でしたが建物のそばなので慎重に作業します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建物側に傾いた木だったので早めに伐って一安心です。

建物も安心したのかきれいな光が・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方には晴れ間も出てきてすっきりとしました。 

近年は松喰いや立ち枯れの木をよく見かけます。

春先には樹木の点検をお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安全に作業が出来て一安心の道すがらシカの群れを発見しました。

一度にこんなに見るのは初めてです。

増えすぎて作物を荒らすということで害獣扱いのようです。

楽園のようにも見えますが共存・バランスってのは難しいですね。

 

小さなビオトープを見てもホッとする今日この頃です。

身の回りの小さなところから安全なスペースを作っていくということですかね。

 

 


蓄熱・通気・遮熱とログハウス

電力の供給の問題から自然エネルギーへの移行の声が大きくなってきた今日この頃です。

それに合わせて夏場の電力使用を抑えるために緑のカーテンや屋上の緑化などへの関心も高まりつつあります。

しだいに住宅の断熱への考え方も変わっていくようですがちょうど今は過渡期といったところでしょう。

 

現在の一般的な住宅の断熱仕様の考え方は外部の暑さ、寒さを断熱材を使っていかに外部環境から居住空間を切り離すかという考え方を基本にしています。

すっぽりと断熱材で隔離された居室にエアコンなどを使用すれば簡単に快適な空間が出来上がります。

ただ、断熱材でおおわれた居室はそれ自体が暖かいわけではなく、湿度を調節してくれるわけではありません。

快適に暮らすにはエアコンが欠かせない家づくりとなります。

 

おおむね一般的な住宅には一つの屋根の下に3つの温度、湿度環境が存在しています。

  1. 床下    冬はマイナス(基礎コンクリートが蓄冷体となり、日中気温が上がっても床下の温度は上がらない)
  2. 居室    床・壁・天井面を断熱材で覆われ、換気とエアコンの併用で年間を通して30℃前後
  3. 屋根裏  真夏の屋根裏は60℃以上(日中たまった熱気は夜間もなかなか下がらない)

現在、日本に建っている戸建て住宅のほとんどがこの三つの温度・湿度環境にさらされて居室部分を適温に保つためにエアコンを使用しています。

外気温の四季を通しての温度差が40℃だとしたら住宅内で起こる温度差60℃以上は大きく、コンクリートなどの素材や断熱工法の持つ蓄熱作用が逆方向に働いていることもエネルギーの浪費につながります。

 

「居室内だけを快適に」という発想から建物を一つの公共物と考え、建物内部の温度差をできるだけ少なくして社会全体で電力消費を減らしていくという発想が出来ればいいですね。

 

そのためには建物の内部での四季を通しての温度差を少なるすることが目指すところです。

まずは

  1. 冬場の床下の温度を上げる
  2. 居室内に調湿素材を使用し、空気の流れを考慮する
  3. 屋根裏の温度を下げる

という単純な工夫が必要になります。

これって先人たちは粗末な素材で工夫し、取り組んできたことですがいつのまにか断熱性能とエアコン頼りの浪費スタイルになってしまったみたいです。

住宅を公共物と考えるとスマートでは無いですね。

 

たとえば冬場床下の温度がプラス8℃、夏場の屋根裏の温度が50℃以下だったら年間の温度差は40℃前後で外気温の変化と同じくらいです。

そんな家づくりが出来ればエアコンへの依存度はおのずと低くなってきます。

そればかりか住宅への温度差による負荷も軽減されますので住宅の耐久性も上がってきます。

そのためにこれからの家づくりには断熱という発想を蓄熱、通気、遮熱という発想に少しだけ変えていく必要があると思います。

 

自然エネルギーの利用、節電の時代はさらに快適で公共性のあるスマートな暮らしの始まりになりそうな気がします。

すこし長くなりそうなので北欧ログハウスの施工例などを交えながら次回へ続きます・・

 


八ヶ岳のログハウスが情報誌に紹介されました

 

以前のブログで取材風景を紹介しておりました「リゾート物件情報」の夏号が発売されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

こんな感じの表紙です。

「原点回帰の高原スタイル」と題して八ヶ岳周辺のユニークな人や場所の特集記事を組んでいます。

早速O様のページを探してみると

「じゃーん!」

とこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「居ながらにして絶景のログハウス」と3ページの誌面で大きく紹介されています。

以前のブログでも紹介しましたがO様のお宅は目の前が山梨県の牧草地になっており、その先にはきれいな富士山が見えています。

紹介記事にもありますが、全国各地のリゾート物件を取材してこられた方が「奇跡のような眺望」と呼ぶほどの場所に建っています。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特集記事の最初に登場する清里のレストラン「ロック」と「萌木の村」の代表でもある舩木上次(ふなきじょうじ)さんの記事の中にもありましたが、

「なにしろ、ここは世界で19しかないプレートのうち、4つの大陸プレートの山々が周囲に見え、山のミスワールドともいえるような趣の違う山風景を贅沢に一望できる稀有な場所。間違いなく世界で一番いい場所だと思っています。」と書かれています。

八ヶ岳、南アルプス、富士山・・ここから見える山々がそれぞれに違うプレートの上にあるからそれぞれの山の表情が違うってことだったんですね。

初めて知りましたが確かにそれぞれに山の形も違いますし、川の色や石の形も違います。

普段仕事で何気なく移動していましたがプレート間移動をしていたとは・・

ということで、上の写真は紙面では小さく紹介されていましたが牧草地から南アルプスを眺めるO様の後姿。

一番高く白く見えるのが甲斐駒ケ岳でBe-Leafの事務所は甲斐駒ケ岳のふもとの森の中にあります。

左側のところに少しだけ三角の白い頭が見えているのが日本で2番目に高い北岳です。

そうなんです、こちらの絶景は富士山だけではないんです。

だから「奇跡のような眺望」なんですね。

ちょうど取材も桜の頃で、晴天に恵まれて最高の撮影日和となりました。 

 

誌面にも紹介されていますが、そんな素晴らしいロケーションに建つログハウスで奥様は革靴工房をやっています。

お子さん向けのファーストシューズを見せていただきました。

生まれてから初めて自分の足で立って歩く記念のファーストシューズです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーダーメイドで名前とメッセージを入れてくれて8400円(税込)だそうです。

世界に19しかないプレートのうちの4つが集まる奇跡のような場所で生まれるファーストシューズ。

どんな状況からも優しく、気高く、力強く。

奇跡のステップを踏み出す力を与えてくれそうです。

 

八ヶ岳特集のほかは全国各地のリゾート物件が多数紹介されています。

それぞれの物件は、間取りや金額はもちろんですが、

  • 車以外の交通の便
  • 物件の状況
  • 生活環境
  • レジャー環境
  • 眺望

 などの項目で細かく評価されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、家を建てる側から見るとやはり建物は仕上がってから見えなくなる部分が重要だと思います。

そんなときに工事履歴やメンテナンス履歴が残っていると便利です。

それは物件売買にかかわらず耐用年数の長い住宅の性質から考えて重要になってくると思います。

O様のログハウスの工事履歴はこちらに記録しております。 

O様のお宅は、奇跡のような眺望に建つ格好いいログハウスというだけでなく、工事履歴もきちんと残った住まいです。

いつまでも大切にしていただき、快適に過ごしていただければ嬉しく思います。

 

それでは最後にリビングから南アルプスに沈む夕日に照らされた富士山の眺めです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「奇跡のような眺望」は過言ではないようですが、住宅に関わる者としましては景色や建物そのものよりもこの時間をオーナーご夫妻と共有できる事に何よりも幸せを感じます。

窓辺に立つと出会いから完成までの作業が思い出され、完成後にもこうして美しい景色をともに見れることに心から感謝です。

取材へのご協力もありがとうございました。 

 

この度、ご紹介をいただきました「リゾート物件情報」夏号は全国有名書店で発売されています。

ぜひ、覗いてみてくださいね。


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